概要
今まで問題なく使えていたZoom Roomsの画面で「このルームはご利用いただけません」というエラーメッセージが表示されることがあります。この記事では、その中でも以下のように問題がセキュリティー警告で「信頼できないサーバー認証。証明書を検証できないため、Zoom Roomsはxmpp004.zoom.us(※)に接続できません。管理者に連絡して、有効な証明書をアップロードしてください。」などと表示された場合の確認点を記載します。※宛先はこちらのいずれかとなります
切り分け方法
今まで使えていたのに、ある日を境に証明書エラーが表示され使えなくなる問題は、ネットワーク環境を変更したことが起因している場合がほとんどです。
以下の方法で問題が解消するかネットワーク管理者の方にご確認いただいてください。
- 環境を変更した場合、変更する前の環境に戻す
- 現在のネットワークとはまったく別のネットワーク(Wi-Fiオフの状態でのスマートフォンのテザリングやモバイルルータ等)に切り替える
上記の切り分けで問題が解消する場合は、以下の点を確認します。
確認点
NTPサーバー
Zoom Roomsの時刻が更新されていなかったり、指定されたNTP(Network Time Protocol)サーバーに到達できていないために時刻同期ができていない場合、証明書に関するエラーが発生する可能性があります。NTPサーバーに関して、以下を確認します。
- Zoom Roomsに設定しているNTPサーバーへ到達できているか
- Zoom Roomsに設定しているNTPサーバー自体に問題はないか(特に自社のNTPサーバーを指定している場合)
ファイアウォール
ファイアウォールの設定を変更したり、ファイアウォール製品自体を新しいものに変えた場合、変更内容によっては証明書エラーが発生する可能性があります。
- ネットワークファイアウォールおよびプロキシ設定を許可しているか
- ファイアウォール製品自体にZoomのルート証明書をインストールしているか
- Zoom Roomsにこれまでと違った制限をかけていないか(これまで許可していたものを誤って不許可にしている等)
プロキシサーバー
プロキシサーバーは一般的にWebブラウザによるWebアクセスをプロキシすることに使用されますが、それ以外のアプリケーションやZoom Rooms等からインターネットへの全ての通信をプロキシする場合もあります。プロキシサーバーの設定を変更したり新たに導入した場合、変更内容によっては証明書エラーが発生する可能性があります。
- ネットワークファイアウォールおよびプロキシ設定を許可しているか
- プロキシサーバー自体にZoomのルート証明書をインストールしているか(Zoom Rooms自体に証明書が入っていてもプロキシサーバー経由の場合、Zoomと直接やりとりするのはプロキシサーバーとなるため、プロキシサーバーにZoomのルート証明書がインストールされている必要があります)
ステータス確認
Zoom側の問題の場合、以下で状況を確認することができます。
- ステータス:https://status.zoom.us
- サービスパフォーマンス:https://uptime.zoom.us/
ステータスはサブスクライブしておくとステータスアップデート時に通知を受け取ることが可能です。