エンドツーエンド暗号化をご存知でしょうか。
こちらは暗号通信にて用いられる通信方式の一つであり、通信を実際に行う端末間でのみ通信の暗号化と復号を行う方式となっています。
エンドツーエンド暗号化はZoom Phone通話においても利用することが可能です。
この記事ではZoom Phone通話でのエンドツーエンド暗号化について記載致します。
Zoom Phoneでのエンドツーエンド暗号化のベストプラクティス
Zoom Phone通話に関して、エンドツーエンド暗号化はOFFのままとし、機能を利用しないことを弊社では推奨しております。
以下に、その理由を記載致します。
動作の対象範囲
Zoom Phone通話におけるエンドツーエンド暗号化を行う場合、通話を行うユーザーは同じZoomアカウント内のユーザーである必要があります。また同じZoomアカウント内であっても、以下の場合はエンドツーエンド暗号化はサポートされていません。
- Zoom Roomsを用いた通話
- Webクライアントでの通話
- PSTN通話
上記をまとめると、Zoom Phone通話でのエンドツーエンド暗号化はZoomアプリを用いた内線通話でのみ動作する機能となっており、対象範囲が限定的なものとなっております。
Zoom Phone機能の制限
上述の通りエンドツーエンド暗号化は通信を行う端末同士で暗号化を行うものとなっております。そのため同機能を有効化した場合の通話はZoomのクラウドシステム側でも内容の確認が行えないものとなり、その影響で一部のZoom Phone機能の対象外となります。
エンドツーエンド暗号化を行った通話の場合、以下機能の利用が制限されます。
- 通話の自動レコーディング、アドホックレコーディング
- コールフリップ
- コールモニタリング
- 通話内コントロール内の一部機能(例:通話の転送)
- DTMFコードの利用
- 通話保留時の保留音楽の利用
- 通話のパーク
- 共有回線グループに関する機能
- キャリアへの切り替え
- エンドツーエンド暗号化が有効でないZoomミーティングへの昇格
デフォルト暗号化
エンドツーエンド暗号化の有無に関わらず、Zoom Phoneの通話ではデフォルトで通話の暗号化が行われており、セキュリティ的にも安全な通話をサポートしています。
Zoom Phoneにて利用されている暗号化の詳細に関してはこちらをご確認ください。
エンドツーエンド暗号化を有効にする
上記の理由からZoom Phone通話におけるエンドツーエンド暗号化は有効に機能するケースが少なく、基本的には不要な機能であると考えております。
ただ、業務上の理由でエンドツーエンド暗号化を利用する必要がある場合には、以下手順にてアカウントユーザーに対しZoom Phone通話におけるエンドツーエンド暗号化を有効にすることが可能です。
- アカウントオーナー、管理者権限にてZoom Webポータルにサインインします。
- 左側のナビゲーションメニューにて[アカウント管理]、[アカウント設定]を選択します。
- [Zoom Phone]タブを選択します。
- 画面を下にスクロールし、[エンドツーエンド暗号化]のトグルを選択して有効化を行います。
- 有効化時に以下のようなポップアップが表示されますので、[有効化]を選択します。
- (オプション)トグルの右側にある鍵アイコンを選択することで設定のロックを行い、ユーザー側で設定を変更させないようにすることが可能です。
こちらの記事は「Enabling end-to-end (E2EE) encryption for Zoom Phone」を元に作成されました。
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