概要
アカウントオーナーと管理者は、必要に応じて追加の保護を提供するために、ミーティングでエンドツーエンド暗号化(E2EE)を有効にできます。ミーティングのエンドツーエンド暗号化を使用するには、すべての参加者がZoomデスクトップクライアント、モバイルアプリ、またはZoom Roomsから参加する必要があります。
無料アカウントのミーティングホストもエンドツーエンド暗号化を有効にできますが、SMSで送信されるコードを使って電話番号の確認が必要です。ほかの参加者は電話番号の確認は不要です。
有効にした後は、Zoomミーティングでの使い方と識別方法を確認し、こちらを参照してください。
目次
- 前提条件
- 制限事項
- Zoomミーティングのエンドツーエンド暗号化を有効にする
- エンドツーエンドの暗号化をミーティングに適用する
- 個別ミーティングでエンドツーエンドの暗号化を有効化する
- よくあるご質問(FAQ)
前提条件
- アカウントオーナーまたは管理者権限
- ミーティングレベルで有効化できるホスト権限
ホスト向けにZoom Webポータルでエンドツーエンド暗号化が有効になっている場合、参加者全員が必要条件を満たしていれば、そのミーティングで使用されます。標準のエンドツーエンド暗号化およびポスト量子エンドツーエンド暗号化の最小バージョン要件を含め、詳しくはこちらをご参照ください。
標準エンドツーエンド暗号化(E2EE)
- Zoom Webポータルで「エンドツーエンドの暗号化の使用を許可する」が有効になっていること
-
Zoomデスクトップクライアント
- Windows, macOS, Linux: グローバル最小バージョン以降
-
Zoomモバイルアプリ
- iOS, Android: グローバル最小バージョン以降
- Zoom Rooms: グローバル最小バージョン以降
ポスト量子エンドツーエンド暗号化(PQ E2EE)
- Zoom Webポータルで「エンドツーエンドの暗号化の使用を許可する」が有効になっていること
-
Zoomデスクトップクライアント
- Windows, macOS, Linux: 6.0.10以降
-
Zoomモバイルアプリ
- iOS, Android: 6.0.10以降
- Zoom Rooms: 6.1.0以降
制限事項
- Zoom WebアプリおよびZoom Web SDKを利用するサードパーティクライアントは、現時点ではサポートされていません。詳細は開発者向けドキュメントを参照してください。
- 電話、SIP/H.323 デバイス、オンプレミス構成からは参加できません。これらのエンドポイントでは、エンドツーエンド暗号化を有効にできないためです。
- Zoom RoomsからSIP/H.323デバイスへ発信する機能も無効になります。
- E2EEミーティングの参加者数は1,000人までです。
- E2EEを有効にすると、以下のミーティング機能は無効になります。
- Zoom AI機能
- クラウドレコーディング
- ミーティング前後のチャット
- ライブストリーミング
- ライブ文字起こし
- 投票とアンケート
- Zoom Apps
- Zoom Notes
- Zoom Whiteboard
Zoomミーティングのエンドツーエンド暗号化を有効にする
アカウント
アカウント内のすべてのユーザーに対して、エンドツーエンド暗号化されたミーティングを有効にするには、下記の手順に従ってください。
- アカウント設定を編集する権限を持つ管理者が、Zoom Webポータルにサインインします。
- ナビゲーションパネルで、[アカウント管理]>[アカウント設定]の順にクリックします。
- [ミーティング]タブをクリックします。
- [セキュリティ] 配下で、[エンドツーエンドの暗号化の使用を許可する]が有効になっていることを確認します。
設定が無効になっている場合は、トグルをクリックして有効にします。
確認ダイアログが表示されたら、[有効にする]をクリックして変更を確認します。 - (オプション)アカウントのすべてのユーザーにこの設定を必須にする場合は、ロックアイコンをクリックし[鍵マーク]をクリックして設定を確認します。
- デフォルトの暗号化タイプを選択できるメニューが表示されます。デフォルト暗号化タイプで、デフォルトの暗号化タイプを選択します。
-
[保存] をクリックします。
注:エンドツーエンド暗号化の制限事項があるため、デフォルトの暗号化タイプとして強化された暗号化を使用し、追加の保護が必要なミーティングではエンドツーエンド暗号化を使用することをお勧めします。
グループ
ユーザーのグループのミーティングに対してエンドツーエンド(E2E)暗号化を有効にするには、下記の手順に従ってください。
- グループを編集する権限を持つ管理者として、Zoom Webポータルにサインインします。
- ナビゲーションパネルで、[ユーザー管理]>[グループ管理]の順にクリックします。
- リストから該当するグループ名をクリックし、[設定]タブをクリックします。
- [ミーティング]タブをクリックします。
- [セキュリティ]配下で、[エンドツーエンドの暗号化の使用を許可する]が有効になっていることを確認します。
設定が無効になっている場合は、トグルをクリックして有効にします。
確認ダイアログが表示されたら、[有効にする]をクリックして変更を確認します。
注: このオプションがグレーアウトされている場合は、アカウントレベルでロックされているため、そのレベルで変更をかける必要があります。 - (オプション)グループ内のすべてのユーザーでこの設定を必須にする場合は、ロックアイコンをクリックし、[鍵マーク]をクリックして設定を確認します。
- デフォルトの暗号化タイプを選択できるメニューが表示されます。デフォルト暗号化タイプで、デフォルトの暗号化タイプを選択します。
-
[保存]をクリックします。
注: エンドツーエンド暗号化の制限事項があるため、デフォルトの暗号化タイプとして強化された暗号化を使用し、追加の保護が必要なミーティングではエンドツーエンド暗号化を使用することをお勧めします。
ユーザー
個人用のミーティングに対してエンドツーエンド暗号化を有効にするには、下記の手順に従ってください。
- Zoom Webポータルにサインインします。
- ナビゲーションパネルで、[設定]をクリックします。
- [ミーティング]タブをクリックします。
- [セキュリティ]配下で、[エンドツーエンドの暗号化の使用を許可する]が有効になっていることを確認します。
設定が無効になっている場合は、トグルをクリックして有効にします。
確認ダイアログが表示されたら、[有効にする]をクリックして変更を確認します。
注:このオプションがグレーアウトされている場合は、グループまたはアカウントレベルでロックされています。Zoom管理者に連絡する必要があります。 - デフォルトの暗号化タイプを選択できるメニューが表示されます。[デフォルト暗号化タイプ]で、デフォルトの暗号化タイプを選択します。
- [保存]をクリックします。
注: エンドツーエンド暗号化の制限事項があるため、デフォルトの暗号化タイプとして強化された暗号化を使用し、追加の保護が必要なミーティングではエンドツーエンド暗号化を使用することをおすすめします。
エンドツーエンドの暗号化をミーティングに適用する
- ミーティングに参加したら、ミーティング画面の左上にある緑色の盾(シールド)アイコンをクリックし、暗号化欄にある[検証]をクリックします。
- ミーティングのホストがセキュリティコードを読み上げ、参加者のコードが一致していることを確認することもできます。
個別ミーティングでエンドツーエンド暗号化を有効化する
設定がアカウントまたはグループレベルでロックされていない場合、ミーティングをスケジュールする時、またはホストとして既存の個別ミーティングや定期的なミーティングを編集するときに、エンドツーエンド暗号化を有効にできます。これにより、追加の保護が必要なミーティングにはエンドツーエンド暗号化、それ以外のミーティングには強化された暗号化を選択できます。
ミーティングを設定または編集する時、暗号化オプションを表示するには「設定」または「詳細」をクリックする必要がある場合があります。Zoom for Google Workspaceアドオンのようなカレンダー連携を利用している場合は、カレンダー内でアドオンの設定を開いて暗号化の種類を選択する必要があります。
注: パーソナルミーティングIDを使ったアドホックミーティングでは、Zoom Webポータルで全ミーティングのデフォルトとしてエンドツーエンド暗号化が有効になっていない限り、E2EEは使えません。ミーティングの途中で、そのミーティングをエンドツーエンド暗号化にアップグレードすることはできません。
よくあるご質問(FAQ)
Zoomはどのようにエンドツーエンドの暗号化を提供しますか?
ZoomのE2EEの提供は、公開鍵暗号を使用します。各Zoomミーティングの鍵はZoomのサーバーによってではなく、参加者のマシンによって生成されます。Zoomのサーバーを介して中継される暗号化されたデータは、Zoomのサーバー側で必要な復号鍵を持っていないため、Zoomが解読することはできません。この鍵を管理する戦略は、エンドツーエンドの暗号化されているメッセージング・プラットフォームで使用されているものに似ています。
E2EEはどのような場合に使用すべきですか?
E2EEは、ミーティングのプライバシーとデータ保護を強化したい場合に最適で、リスクを軽減し、機密性の高いミーティングを保護するための追加レイヤーです。E2EEは追加のセキュリティを提供しますが、E2EEを有効にすると一部機能が制限されます。Zoomのユーザーは、ミーティングでこのバージョンのE2EEを有効にする前に、これらの機能が必要かどうかを判断する必要があります。
通常のZoomミーティングのすべての機能を使用できますか?
いいえ。ZoomでE2EEを有効にすると、クラウドレコーディング、Zoom Whiteboard、Zoom AI機能、ストリーミング、ライブ文字起こし、投票など、一部の機能は使えなくなります。詳細はこちらをご覧ください。
Zoomの無料ユーザーは、エンドツーエンドの暗号化を使用することはできますか?
はい。無料アカウント、有料アカウントで、Zoomのデスクトップクライアント、モバイルアプリ、またはZoom Roomsから参加する場合、ミーティングにE2EEを適用してをホストまたは参加することができます。
Zoomの強化されたGCM暗号化との違いは何ですか?
Zoomのミーティングおよびウェビナーは、デフォルトでは、クライアント、およびコネクタ間のオーディオ、ビデオ、アプリケーション、アプリケーション共有(画面共有、ホワイトボードなど)にAES 256ビットGCM暗号化が使用されています。E2EEが有効になっていないミーティングでは、ユーザーのZoomアプリ間を流れるオーディオおよびビデオコンテンツは、受信者のデバイスに到達するまで復号化されません。ただし、各ミーティングの暗号化キーはZoomのサーバーによって生成され、管理されます。E2EEを有効にしたミーティングでは、各参加者以外の誰も(Zoomのサーバーでさえも)、ミーティングの暗号化に使用される暗号化キーにアクセスすることはできません。
標準的なエンドツーエンド暗号化とポスト量子暗号化の違いは何ですか?
ポスト量子エンドツーエンド暗号化(PQ E2EE)は、エンドツーエンド暗号化(E2EE)と同じセキュリティ特性、つまりミーティング参加者だけが暗号化に使う鍵にアクセスでき、Zoomのサーバーでさえそれらの鍵にアクセスできない、という特性を提供します。
ただし ZoomミーティングのPQ E2EEは、暗号化されたネットワークトラフィックを取得し、将来量子コンピューターを入手してそのデータを復号しようとする攻撃者の脅威に耐えられるよう設計されています。Zoomデスクトップクライアントおよびモバイルアプリを6.0.10 以上にアップデートすると、すべてのエンドツーエンド暗号化ミーティングで最新のPQ E2EEプロトコルが使われるようになります。
注: Zoom のポスト量子エンドツーエンド暗号化は、ミーティング実施時点で古典暗号を破れる量子コンピューターがすでに存在し、その攻撃が可能であるような脅威に対して防御することを目的としていません。Zoomはこの分野の進展を注視しており、この脅威がより現実的になった際には、さらなるプロトコル更新を準備しています。詳細はこちらをご覧ください。
アカウントオーナーまたは管理者が、ミーティングがエンドツーエンド暗号化されているか確認するにはどうすればよいですか?
BusinessまたはEnterpriseプランのアカウントオーナーまたは管理者は、ダッシュボードでミーティングを表示し、該当するミーティングを見つけたうえで、「暗号化」列を確認することで、そのミーティングがE2EEかどうかを確認できます。暗号化列のアイコンにカーソルを合わせると、暗号化の詳細を表示できます。
自分のミーティングがエンドツーエンド暗号化を使用しているか確認するにはどうすればよいですか?
ミーティングで使用されている暗号化の種類は、ミーティングウィンドウ上部の盾アイコンで示されます。ミーティングでどの暗号化方式が使われているかを確認するには、盾アイコンをクリックして、暗号化の種類を含むミーティング情報を表示します。
以下の表では、それぞれの暗号化の盾アイコンが何を示しているかを説明しています。
ミーティング中の |
説明 |
ミーティング |
ミーティング情報に表示される |
鍵付きの |
エンドツーエンド暗号化(標準のE2EEおよびポスト量子E2EEを含む) |
エンドツーエンド暗号化済み、 |
|
チェックマーク |
強化された暗号化(エンドツーエンド暗号化ではない) |
強化 |
|
感嘆符付きのオレンジの盾 |
部分暗号化(エンドツーエンド暗号化ではなく、ミーティング内の1つ以上のエンドポイントが暗号化をサポートしていません) |
強化された暗号化(例外数の注釈付き) |
Zoom Meetings Hybrid サービスを使用している場合は、ミーティングは引き続きZoomクラウドを利用するため、上記のアイコンが表示されます。
ただし、ミーティングがプライベートモードで開催されている場合は、次の暗号化の盾アイコンが表示されます。
ミーティング中の |
説明 |
ミーティング |
ミーティング情報に表示される |
家の中に鍵付きの緑の盾 |
プライベートモードでの |
エンドツーエンド暗号化済み、またはポスト量子エンドツーエンド暗号化済み | |
家の中にチェックマーク付きの |
プライベートモードでの |
強化 |
注: 電話、または SIP/H.323デバイスから参加するユーザーは、Hybrid Meetings(通常モード/プライベートモード)に参加する場合でもエンドツーエンド暗号化されず、これらの接続方式を利用する参加者には「部分暗号化」の記号が表示されます。
Zoomは今後どのようにして、安全で信頼できるプラットフォームを提供し続けるのでしょうか?
Zoomの最優先事項は、ユーザーの信頼と安全です。E2EEの実装は、Zoomのプラットフォームの安全性を引き続き高めていくうえで重要な要素です。無料のZoomアカウントでE2EEを利用する場合は、1回限りの確認手続きが必要で、SMSによる電話番号確認など、追加情報の力を求められます。多くの大手企業も、悪用アカウントの大量作成を防ぐために同様の手順を採用しています。リスクベース認証に加え、ホストがミーティングをロックする、参加者の操作を停止する、不正利用を報告する、といった機能やその他多数の設定を組み合わせることで、ユーザーとそのミーティングの安全性をさらに高め続けることができます。
この記事は、「Enabling end-to-end encryption (E2EE) for Zoom meetings」、「Using end-to-end encryption(E2EE) in Zoom meetings」をアレンジして作成しました。
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