概要
ZoomデスクトップクライアントとZoomサービス間のネットワーク接続の問題をトラブルシューティングする場合、ネットワーク診断ツールでネットワークテストを実行し、ネットワークの問題をより深く理解することができます。
その他のネットワークトラブルシューティングとしては、デバイスの再起動、ローカルモデム/ルーターの再起動、アンチウイルスとファイアウォールの設定の確認などが考えられます。
この記事の内容は次のとおりです。
前提条件
-
Zoomデスクトップクライアント
- Windows: グローバル最小バージョン以上
- macOS: グローバル最小バージョン以上
ネットワーク診断ツールの起動
- Zoomデスクトップクライアントを起動しPC画面の最前面に表示し、Zoomのウインドウをマウスクリックでアクティブな状態にしておきます。
-
次のキーボードショートカットでネットワーク診断ツールを起動します。
- Windows: Ctrl + Alt + Shift + D
- macOS: Cmd + Option + Shift + D
注: これらのキーボードショートカットは、デスクトップクライアントの[設定]メニューの[キーボード ショートカット]タブでカスタマイズできます。
ネットワークテスト
一般的なネットワーク接続テスト
-
ネットワーク診断ツール起動後、[スマートテスト]>[ネットワークテスト]>[テストを開始]をクリックします。
-
テストが完了すると、ツールは次の各項目に関する情報をテストして結果を表示します。
-
ネットワーク情報: 基本的なネットワーク接続をテストします。テストが完了したら、ネットワークアダプター名、IPアドレス、IPがアクティブかどうか、検出されたプロキシ接続などの詳細情報を表示します。[詳細を見る]をクリックするとネットワーク情報に加え[ログをエクスポート]ボタンにてクライアントが生成したログがエクスポートされます。
-
MTR: デバイスとZoomサーバー間の接続をトレースします。[詳細を見る]をクリックすると、トレースルートの詳細な内訳が表示されます。[ログをエクスポート]をクリックすると、クライアントが生成したログがエクスポートされます。
-
サービスステータス: Zoomミーティングとチームチャットサービスへの接続のステータスと詳細を提供します。
-
ネットワーク情報: 基本的なネットワーク接続をテストします。テストが完了したら、ネットワークアダプター名、IPアドレス、IPがアクティブかどうか、検出されたプロキシ接続などの詳細情報を表示します。[詳細を見る]をクリックするとネットワーク情報に加え[ログをエクスポート]ボタンにてクライアントが生成したログがエクスポートされます。
Zoom Phoneの接続テスト
-
ネットワーク診断ツール起動後、[スマートテスト]>[電話テスト]>[テスト]をクリックします。
-
電話テストではマイクを使用するため、[許可]をクリックします。
-
テストが完了すると次の各項目に関する情報をレポートします。
- Latency(RTT):デバイスとZoomサーバー間の通信の遅延。通常、150ミリ秒以下の遅延が推奨されます。遅延の値を大きくなると、顕著な遅延が発生します。たとえば、あなたが話してから他のユーザーが音声を受信するまでの時間です。
- Packet Loss:デバイスとZoomサーバー間のデータパケットロスの割合。通常、パケットロスは2%以下が推奨されます。
- Jitter:デバイスとZoomサーバー間の遅延の変動。ネットワークの輻輳、タイミング・ドリフト、経路変更などによって発生します。通常、40ms以下のジッターが推奨されます。
- Codec:テスト中に使用された送受信オーディオコーデック。通常、高品質のオーディオを保証するオーディオコーデック、「Opus」が表示されます。
- Clock Rate (KHz):送受信されるオーディオ周波数のサンプルレート。通常、16~48kHzの範囲のサンプルレートが許容されます。周波数が高いほど、オーディオ品質が向上します。
Zoomミーティングの接続テスト
-
[ミーティングテスト]をクリックします。
-
[テストミーティング接続をチェックする]にある[テストを開始]をクリックします。
ツールはテストを開始するための会議を開きます。
注: 音声とビデオの接続を完全にテストするには、他の参加者をテスト会議に招待する必要があります。
※[直近のミーティング接続をチェックする]を選択すると直近のミーティングの結果が表示されます。
テストログの取得
- ネットワーク診断ツール起動後、[テストを開始]をクリックします。
-
[ログをエクスポート]をクリックして、クライアントが生成したログをエクスポートします。
Zoomサポートと特定の接続をテストする方法
特定の場所やサーバーへの接続のトラブルシューティングをZoomサポートまたは弊社と行なう場合、特定のURLを指定すると、その特定の接続に対して同じネットワークテストを実行することができます。
- ネットワーク診断ツール起動後、[詳細テスト]をクリックします。
- テストタイプを選択します。
- Zoomまたは弊社から提供されたドメイン名またはIPアドレスを入力します。
-
[テストを開始]をクリック結果が表示されるのを待ちます。
例: - 調査で必要な際は歯車をクリックしログをエクスポートします。
関連記事:ミーティングと電話の統計情報へのアクセス
こちらの記事は、「Zoom Network Connectivity Tool」を元に作成しました。